こんにちは、FXトレーダー向けブログ「ひろクラゲ」の管理人です。今週は4月度のまとめになります。
今週最大のニュースは日本政府・日本銀行が4月30日(木)に為替介入を実施しましたね。東京高値160円72銭(約2年ぶり)から一時155円57銭まで約5円15銭急落。片山財務相・三村財務官が「いよいよ断固たる措置を取る時が近づいた」と事前警告していました。
幸い月末月初の非稼働時期でしたので影響はなかったですが、驚愕でした。
USDJPY:ドル円

▶ 1時間足(H1)の動き
【週前半(4/28〜4/30 昼):160円台突入】
4月28日(月)、日銀金融政策決定会合(〜4/29)の開幕日。据え置き決定が濃厚との見方の下、円売り・ドル買いが先行し159円台後半で推移した。H1チャートでは短期MA(赤)が緩やかな上向きを維持。
4月29日(火)、日銀は予想通り政策金利を据え置き(0.25%、6月以降の追加利上げ観測は維持)。これを受けて円売りが加速し160円台に乗せた。同日のFOMCも据え置きで、パウエルFRB議長は「データ次第」の姿勢を維持しドル買い継続。
4月30日(木)東京市場では原油WTI先物が一時110ドル台まで急騰し、ドル買いがさらに加速。160円07銭から160円72銭(2024年7月以来約1年10ヶ月ぶりの高値)まで上伸した。介入警戒ラインを大きく超えたことで日本当局が行動に出る条件が整っていた。
【週後半(4/30 夕〜5/1):為替介入・急落】
4月30日(木)欧州時間から日本政府・日本銀行が為替介入を実施。欧米市場でドル円は160円18銭まで一時戻した後、155円57銭まで約5円急落。終値は156円58銭。H1チャートでは短期MA(赤)が急角度で下向きに転換し、長期MA(白)も突き抜けた。
5月1日(金)はメーデーで欧州主要市場が休場。東京市場では156円58銭から157円32銭まで値を戻す展開となった。WTI原油が105ドル台で下げ渋り、円安要因(日米金利差・原油高)は除去されていないため買い戻しが入った。三村財務官は「(介入かどうか)コメントしない」と発言し追加介入の継続可能性を示唆。東京引け後に欧州薄商いを狙った売りで155円49銭まで再急落する場面もあった。終値157.036円付近。
週間レンジ:155円49銭〜160円72銭(約515銭の超大幅レンジ。終値:157.036円)
▶ 日足(Daily)の動き
日足チャートでは2025年秋の147円台からの長期上昇トレンドが4/30の為替介入で大きく崩れた。160円超えは2024年7月以来約1年10ヶ月ぶりの水準であり、日本当局の「最終警告ライン」を超えたことで介入が実行された。介入後の終値157円台は中期MA(赤・157〜157.5円台)とほぼ一致しており、長期トレンドラインのサポートとして機能するかが焦点。長期MA(白・155円台)は依然として右肩上がりを維持し、155〜157円台が重要サポートゾーン。日足チャートには「スパイク上ヒゲ」が形成され、相場の過熱感と当局の強い意志を示すシグナルとなっている。
▶ まとめ(USD/JPY)
今週のドル円は160円72銭という約2年ぶり高値の後、日銀・財務省の為替介入によって155円57銭まで急落。終値157円03銭付近で週を終えた。原油高・日米金利差という円安要因は残存しており、「介入は時間を買う措置」との見方も根強い。来週(連休明け5/6〜)が介入効果の持続性を試す最初の局面となる。
EURUSD:ユーロドル

▶ 1時間足(H1)の動き
【週前半(4/28〜4/30 昼)】
4月28日(月)〜29日(火)は1.17台前後でのもみ合いが続いた。ECB理事会(4/30予定)での政策金利据え置き観測が高まる中、方向感に欠ける展開。ナーゲル独連銀総裁の「6月利上げは適切」発言がユーロを下支え。4月30日(木)のECBは予想通り据え置き(6月利上げの可能性を明確に示唆)。「インフレリスクは上方、成長下方リスクは加速」とコメントし1.17台でのもみ合いが続いた。
【週後半(4/30 夕〜5/1):ドル安の恩恵・一時的】
4/30夕方の日本の為替介入によるドル全面安でユーロドルも一時1.18台前後まで急騰したが、欧州休場(メーデー)の薄い流動性の中で短時間で1.17台に戻した。5月1日(金)はメーデーで欧州主要国が休場。東京市場での限られた取引でユーロドルは1.17台前半〜中盤でもみ合い。終値は1.17186ドル。H1チャートでは短期MA(赤)が下向き、長期MA(白)は横ばい〜緩やかな下向きへ転換。
週間レンジ:1.16660ドル〜1.18375ドル付近(終値:1.17186ドル)
▶ 日足(Daily)の動き
日足チャートでは1月高値1.2081ドルから調整後、長期MA(白・1.16〜1.17台)近辺での膠着が続いている。中期MA(赤)は横ばいから緩やかな下向きに転換しつつある。価格1.17186は両MAをわずかに上回る水準を維持しているが上値の重さが鮮明。4月中旬の停戦合意サプライズによる急騰の勢いが失速し、1.17〜1.18台でのレンジが収斂しつつある。ECBの6月利上げ観測がユーロの下値を支えるが、ドル円の介入後のドル安余波がどこまでユーロ高に繋がるかが来週の焦点。
▶ まとめ(EUR/USD)
今週のユーロドルは1.17台を中心に推移し、介入によるドル急落で一時1.18台に乗せたが定着せず。ECBの6月利上げ観測とドル安の組み合わせが来週のユーロを支援する可能性があるが、イラン情勢・原油次第で方向感が変わりやすい局面が続く。
今週の総括と今後の注目点
4月度の月間サマリー
| 通貨ペア | 月初値(4/1) | 月末値(4/30) | 月間変動 |
| USD/JPY | 159円64銭 | 156円58銭 | −3円06銭(円高) |
| EUR/USD | 1.15167ドル | 1.17186ドル | +0.02019ドル(ユーロ高) |
【前半(4/1〜4/10):停戦合意サプライズ】
聖金曜日(4/3)のホルムズ航行合意報道→ドル安。4/9の米・イラン停戦合意報道(パキスタン仲介)でドル全面安・ユーロ200pips急騰。4/10に停戦への懐疑的な見方からドル円は159円台に回復。
【中盤(4/13〜4/24):PMI上振れ・PMI主導のドル買い】
4/22に米製造業PMI速報値が54.0(予想52.5)と大幅上振れしスタグフレーション懸念が後退。ドル円は159円台後半が定着し160円の介入警戒ラインを意識。ホルムズ開放の「条件付き」判明で原油は高止まり継続。
【後半(4/28〜4/30):三大中銀ラッシュ→為替介入】
日銀・FOMC・ECBが全て据え置きを決定。日米金利差維持でドル買い・円売りが加速し160円72銭(約2年ぶり高値)到達。日本政府・日銀が為替介入を実施し155円57銭まで急落、156〜157円台で月末。
4月の主要イベント振り返り
| 日付 | イベント | 結果・市場への影響 |
| 4/3(金) | ホルムズ航行合意報道 | WTI急落・日経660円高 |
| 4/9(木) | ★米・イラン停戦合意(パキスタン仲介) | ドル全面安・ユーロ200pips急騰 |
| 4/17(金) | ホルムズ海峡開放正式発表 | WTI −8.58ドル・ダウ868ドル高 |
| 4/22(水) | 米・4月製造業PMI:54.0(予想52.5) | スタグフレーション懸念後退・ドル急騰 |
| 4/28(火) | 日銀:据え置き(6月利上げ観測維持) | 円売り加速・160円台突入 |
| 4/29(水) | FOMC:据え置き(パウエル「データ次第」) | ドル買い継続 |
| 4/30(木) | ECB:据え置き(6月利上げ示唆) | ユーロ底堅い |
| 4/30(木) | ★★日本政府・日銀:為替介入実施 | 160円72銭→155円57銭(約5円急落) |
| 4/30(木) | 米・3月コアPCE:前年比+3.2%(予想通り) | 無風 |
| 4/30(木) | 米・1-3月期GDP速報:前期比年率+2.0%(予想+2.3%) | 景気減速示す・ドル売り材料 |
【主要要人発言】
- 片山財務相(4/30):「いよいよ申し上げてきた断固たる措置を取るタイミングが近づいている」「非常に投機的な動き」
- 三村財務官(5/1):「(介入かどうか)コメントしない」「米国とは極めて緊密に連携、認識や行動を共有」「投機的な動きとの見方に変わりはない」
- トランプ米大統領(4/30):「我々にイランとの合意必要かどうかわからない」「米のホルムズ海峡封鎖が奏功し、イラン経済は崩壊」
- ナーゲル独連銀総裁(5/1):「見通しが著しく改善しない限り、6月利上げは適切」
- ECB(4/30):「インフレリスクは上方、成長下方リスクは加速」「戦争が継続するほどインフレへの影響強まる」
【主要経済指標(今週)】
- 米・3月コアPCE価格指数:前年比+3.2%(予想+3.2%、2月+3.0%)→予想通り・加速継続
- 米・3月PCE価格指数:前年比+3.5%(予想+3.5%、2月+2.8%)→大幅加速
- 米・1-3月期GDP速報値:前期比年率+2.0%(予想+2.3%)→下振れ、景気減速を示す
- 米・先週分新規失業保険申請件数(4/25):18.9万件(予想21.2万件)→大幅改善、労働市場の強さ示す
- 米・4月シカゴPMI:49.2(予想54.9)→大幅下振れ、製造業の弱さ示す
- 日・4月東京都区部消費者物価コア指数:前年比+1.5%(予想+1.8%)→下振れ、日銀利上げ後退示唆
5月の重要イベントカレンダー
| 日付 | イベント | ポイント・予想 |
| 5/1(木) | 米・4月ISM製造業景況指数(予想53.1) | PMI54.0と整合するか確認。下振れならスタグ懸念復活 |
| 5/2〜5/6 | 日本:大型連休 | 薄商いの中で投機的な動き要警戒。連休明け5/6が試練 |
| 5/6(火) | 連休明け初日 | 連休中の海外動向を一気に織り込む。急変動リスク |
| 5/8(木) | ★米・4月雇用統計 | 非農業部門前回+17.8万人。下振れ→ドル急落。上振れ→再介入リスク |
| 5/12(月) | 米・4月消費者物価指数(CPI) | 原油高のインフレ反映度確認。上振れ→利下げ後退→ドル買い |
| 5/15(木) | 米・4月小売売上高 | 消費者の強さ確認材料 |
| 5/15(木) | 米・4月生産者物価指数(PPI) | インフレの川上側確認材料 |
| 5/22(木) | 米・1-3月期GDP改定値 | 速報値+2.0%から修正されるか |
| 5/下旬 | 米・4月コアPCE価格指数 | FRBが最重視。3月+3.2%から変化するか注目 |
| 5/下旬 | 日銀・植田総裁講演(予定) | 6月利上げの確度を確認。タカ派→円急騰 |
| 6/5 | ★ECB理事会(利上げ見込み) | 「6月利上げ適切」。実施なら1.18〜1.20台へ急騰 |
| 6/中旬 | ★日銀金融政策決定会合 | 追加利上げの可能性。実施なら円急騰 |
来週・来月を動かす3つのカギ
① イラン和平協議の行方(IRGC主導で難航) — 完全停戦合意→原油急落→ドル安・ユーロ高。決裂・再戦→原油急騰→ドル買い再燃
② 為替介入の継続性と円安要因の根強さ — 介入後も原油高・日米金利差が残存。連休明け(5/6〜)が最初の試練。三村財務官は追加介入の可能性を示唆
③ 米雇用統計(5/8)・インフレ指標で利下げ観測が動くか — 弱ければ「スタグフレーション+利下げ前倒し」でドル急落。強ければドル買い復活→再介入の可能性
【USD/JPY 想定レンジ】
| シナリオ | 想定レンジ | 確率感 |
| 和平合意進展・原油下落 | 153〜157円台 | 30% |
| 現状維持(介入後膠着) | 155〜159円台 | 45% |
| 介入効果剥落・円安再燃 | 157〜161円台(再介入警戒) | 25% |
ベースシナリオ:155〜159円台での推移。連休明け(5/6)と雇用統計(5/8)が最初の方向決定材料。
【EUR/USD 想定レンジ】
| シナリオ | 想定レンジ | 確率感 |
| ECB6月利上げ+ドル安 | 1.18〜1.21台 | 35% |
| 現状維持(膠着) | 1.16〜1.18台 | 40% |
| 停戦崩壊・原油急騰 | 1.14〜1.17台 | 25% |
ベースシナリオ:1.16〜1.18台のレンジ継続。ECB6月利上げ実施なら1.19〜1.20台への突破も視野。
USD/JPY 重要水準
| 水準 | 内容 |
| 160円72銭 | 今週高値・約2年ぶり高値・介入発動点 |
| 159円00銭 | 短期レジスタンス・介入前「警戒ライン」 |
| 157円50銭 | 中期MA(赤)付近・介入後の押し目買いゾーン |
| 155円57銭 | ★今週安値・介入後急落の底値 |
| 154円72銭 | 長期MA(白)付近・強力サポート |
EUR/USD 重要水準
| 水準 | 内容 |
| 1.19〜1.20台 | ECB6月利上げ実施なら上値目標 |
| 1.17台後半 | 直近レジスタンス |
| 1.17186 | 今週終値・長期MAとの攻防ライン |
| 1.16〜1.17台前半 | 強力サポートゾーン(長期MA・白) |
| 1.14〜1.15台 | 大幅下落時の下値目処 |
EA成績4月度累計実績
今月は残念ながら1ポジ系が振るわずマイナス累計となりました。USDJPYのロングが敗因で、手動決済でもすればよかったですが、タイミングを逃しました。
160円超えで介入あるやもとのこと十分に予想できたはずなので、ロングは稼働しないようにする等の対策はあったのではと反省です。
とはいえ、円安傾向の市場環境は変わっていないので、方向に変化なしと考えてます。慎重にいきましょう。EAの稼働はGW明けからになります。


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